2024年度開成中学校入試問題・算数 ~回答編~
前回のコラムで2024年度開成中学校算数の入試問題を出題しました。
今日はその回答編です!
~前回のおさらいです。~
1⃣次の問いに答えなさい。
(1)数字1.2.3.4.5.6.7.8.9と四則演算の記号⊹、-、x、÷とカッコだけを用いて、2024を作る式を一つ書きなさい。但し、次の指示に従うこと。
①1つの数字を2個以上使ってはいけません
②2個以上の数字を並べて2桁以上の数を作ってはいけません。
③できるだけ使う数字の個数が少なくなるようにしなさい。(使う数字の個数が少ない答えほど高い得点を与えます)
たとえば、10を作る場合だと、
●5+5や(7-2)x 2は、①に反するので認められません。
●1と5を並べて15を作り、15-2-3とするのは②に反するので認められません。
●③の指示から、2 x 5,2 x(1+4),4÷2+3+5 のうちでは、使う数字の個数が最も少ない2 x 5の得点が最も高く、数字3個の2 x (1+4)、
数字4個の4 ÷ 2+3+5の順に得点が下がります。
以上のことを踏まえて、「2024」を作る式を完成させてください!
という問題でした。
では回答です。
2024という数字の特徴ですが、2024=2 x 2 x 2 x 11 x 23と素因数分解することができます。
同じ数字が続いてはダメなのでこれを2024=8 x 253とまとめます。
253が②の条件に合わないためこれを大きい数字で割って分解します。
253÷9=28…1となります。
つまり、2024=8 x 9 x 28 +1
28を更に分解して
2024=8 x (9 x 7 x 4 +1)
となります。
いかがでしたか?仕組みに気づくと、かなり早い方だと1分くらいで解いてしまうようです(笑)
(弊社のエンジニアSさんは5分で解いてしまいました!)
次回のコラムもお楽しみに。
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