コラム@パッション

しゃこちゃんと青森

令和3年7月、縄文時代前期から中期の遺跡で日本最大級の集落跡である三内丸山遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産へ登録され、青森県で2つ目の世界遺産となりました。

その一環で、世界遺産の構成資産である「亀ケ岡石器時代遺跡」が青森県津軽半島のつがる市にあり、

この遺跡は遮光土偶が出土したことで知られています。

 

さて、そんな遮光器土偶をモチーフにした高さ17.3メートルの巨大モニュメントがある駅をご存じでしょうか?

 

迫力満点なしゃこちゃん

 

それは青森県つがる市木造駅にあり、かつては土偶本体が目を点滅させて電車の発着をお知らせする

「いらっしゃいビーム」があったそうです。(現在は子供たちが怖がるなどの理由で中止されてしまいました。残念です。)

さらに、この駅舎は特徴ある駅として“東北の駅百選”にも選定されいるんだとか。

 

この巨大しゃこちゃんが誕生したきっかけは、1987年に実施された旧国鉄の分割民営化でした。

木造駅も無人化などの変革が迫られ、駅を中心とした街の活性化計画がスタート。

そして、88年に行われた「ふるさと創生事業」により、遮光器土偶と駅舎を合体させるインパクト重視のデザイン案が採用されました。

では、なぜ遮光土偶なのか?

それは遮光器土偶が1887年に地元の亀ヶ岡遺跡から発見され、国の重要文化財に指定されたことで、街のシンボルとして

栄えていたからです。

 

神々しいしゃこちゃん

 

この歴史と伝統が息づく地を訪れ、迫力あるしゃこちゃんを見にきていただけたら嬉しいです。

ぜひ青森へお越しの際は、木造駅でしゃこちゃんに会いに行ってみてくださいね。

 

 

 

 


●パッションではメルマガも配信しております●

TOP