津軽のお盆の風物詩「とうろう」
2024.08.16
お盆の時期になると津軽のスーパーには店頭に並ぶ商品があります。
見た目が最中に似ていますが、みなさんはこれ、ご存じですか?
これは「とうろう」と言って、お盆の頃に墓前や仏壇に飾るものです。
このとうろう、よく見ると野菜や果物の形をしています。
その理由は、元々は畑で採れた作物や、山で採れた産物を仏様にお供えするという、
供物の代用品として作られたものだからです。
子供の頃はこの派手な色調が少し怖かったのですが、
墓前や仏壇を美しくにぎやかに飾り、盆に来る霊をもてなす気持ちが、
極彩色の派手な色使いや形態の多様化を促したのだろうと言われております。
とうろうを飾る習慣がある地域は、北海道や青森県の津軽地方と下北地方の他に
秋田県や、山形県の庄内地方でもあるようです。
名称については地方で違いがあり、津軽地方では「とうろう」と呼ばれていますが、
北海道地方では「つるし」と呼ばれるのが一般的です。
こちら原材料はコーンスターチ、もち米、着色料でできており、
残念ながら食べることはできません。
津軽の風習「とうろう」
機会があったら一度手にとってみてください。