コラム@パッション

三味線と津軽三味線

津軽三味線(つがるしゃみせん)は、青森県津軽地方の民謡の伴奏として活躍していた三味線が発展した楽器です。

普通の三味線とあえて区別されるのは、その大きさや演奏方法にあります。

 

津軽三味線は、太棹(ふとざお)と呼ばれる三味線の1種で、胴が大きく、棹が太いのが特徴です。
津軽三味線と他の三味線との違いは、主に次の点です。

 
  • 胴に使われる皮:津軽三味線では犬の皮が使われますが、細棹(三味線の一種)や中棹では猫の皮。
     
  • 撥:津軽三味線では小ぶりな鼈甲の撥を使用するが、細棹では大きな木や象牙の撥が使用される。
     
  • 大きさ:津軽三味線は太棹の中でも最も大型の三味線。
     
  • 音色:津軽三味線は力強さとともに繊細な音色を持っている。

 

胴が大きく、棹や弦も太く、バチを使って3本の弦を弾いて音を出します。

奏者が型にとらわれずに自由自在に弾けること、つまりアドリブで演奏することも特徴で

即興演奏が基本のため譜面や文献は残っていません。

その為、ジャズととてもよく似ているとも言われています。

(津軽弁はフランス語に似ていて、津軽三味線はジャズに似ているとなると、建築物もさることながら、

 弘前と西洋文化とのつながりを感じずにはいられません。)

 

弊社の近くにある、観光施設「津軽藩ねぷた村」では、毎日津軽三味線の生演奏を聴くことができます。

弘前にお立ち寄りの際は是非寄ってみてください。

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