iOS18新機能チェック「パスワード」アプリとは⁉

iOS18のアップデートで、新たに「パスワード」アプリが追加されたことにお気づきだと思います。
初めてアップデートしたとき、急に新しいアプリが増えて驚いた方も多いのではないでしょうか。
もともとiOS17以前では「設定」アプリ内で個別にパスワードを管理していましたが、
iOS18では独立したアプリとして登場し、より使いやすく、管理しやすくなりました。
今回は、この「パスワード」アプリの使い方と、知っておくべきリスクをご紹介します。
「パスワード」アプリって何?
「パスワード」アプリは、Appleのキーチェーンを基盤に作られたアプリで、さまざまなアカウントのパスワードやパスキー、
Wi-Fiパスワード、確認コードなどをすべて一つの場所から管理することができます。
iCloudキーチェーンを利用すればデバイス間でパスワード情報を同期でき、
また自動入力機能を有効にした場合、パスワードを自動的に「パスワード」アプリに追加することが可能となります。
どんな機能がある?「パスワード」アプリの特徴
「パスワード」アプリでは主に次の6つの項目で管理をしています。
– すべて
– パスキー
– コード
– Wi-Fi
– セキュリティ
– 削除済み
それぞれの項目に対応するデータが保存され、セキュリティ項目では弱いパスワードや漏洩したパスワードを特定する機能も備わっています。
※豆知識※
Appleは「パスワード」アプリにエンドツーエンド暗号化を採用しており、ユーザーの情報は強固に守られています。エンドツーエンド暗号化とは、通信経路の両端でのみ暗号化・復号が行われ、途中で盗聴されることを防ぐ技術です。Appleですらユーザーの保存した情報にアクセスできないほど安全なのです。
パスワードの追加は簡単!
新しいパスワードを登録するには、まずブラウザでサービスにログインするか、アプリから新しいアイテムを作成します。
ブラウザでログインした際には、確認メッセージが表示されるので、「パスワードを保存」をタップするだけで登録完了です。
また、アプリ内で新しいパスワードを手動で登録する場合は、画面右下の「+」ボタンをタップし、サイト名、ユーザー名、
パスワードを入力して「保存」をタップするだけで完了します。
パスワード生成機能でセキュリティ強化!
新しいアカウントを作成する際、アプリ内で強力なパスワードを自動生成することができます。
特殊文字を含まないパスワードを生成するオプションもあり、特殊文字に非対応のサイトでも安心です。
使う前に知っておきたいリスクと対策
便利な「パスワード」アプリですが、いくつかのリスクも考慮する必要があります。
1. パスワードの一元管理リスク
すべてのパスワードを一元管理するため、万が一iPhoneが盗まれたり、ハッキングされたりした場合、すべてのアカウントにアクセスされるリスクがあります。
iPhoneのセキュリティをしっかり設定し、Face IDやTouch IDを有効にしておくことが重要です。
2. iCloudからの流出の可能性
「パスワード」アプリはiCloudと連携して保存されます。
もしiCloudのセキュリティが破られると、そこからパスワードが流出する可能性もゼロではありません。
iCloudのセキュリティが破られる可能性は極めて低いと言われていますが、万が一に備え、iCloudで「2ファクタ認証」を有効にしておきましょう。
いかがでしたでしょうか?
「パスワード」アプリを使いこなせば、より安全に、より効率的にパスワードを管理できます。
ぜひ活用して、セキュリティを強化してくださいね。