弘前の夏、始まります。

「ドンドンドンドン」という太鼓の音が、遠くのほうから少しずつ近づいてくると、
「ああ、今年もこの季節がやってきたな」と感じます。
青森と聞くと、多くの方が「ねぶた祭り」を思い浮かべるかもしれませんね。
ですが、弘前にも「ねぷた」と呼ばれる、少し控えめながらも情熱あふれる夏のお祭りがあるのをご存じでしょうか。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、念のため簡単にご紹介します。
「弘前ねぷた」は、青森県弘前市で毎年8月1日から7日まで開催される、東北を代表する伝統的な夏祭りです。
扇形の大型灯籠に勇ましい武者絵が描かれ、夜になると内側から明かりが灯されて、幻想的な美しさを放ちます。
「ヤーヤドー!」という掛け声に合わせて、灯籠が市内を練り歩く様子は迫力満点です。
私も毎年足を運んでいるのですが、中でもぜひご覧いただきたい、個人的にオススメのねぷた団体が二つあります。
まず一つ目は、「弘前自衛隊ねぷた協力会」です。
約40名の隊員が、ねぷた行列の先頭で剣舞のパフォーマンスを披露し、祭りの名物となっています。
凛々しく、圧倒されるほどかっこいいですよ。
もう一つは、「鬼沢ねぷた同好会」。
こちらでは、こひつじ保育園の園児たちが羊の衣装を身にまとい、「ヤーヤドー!」と元気に駆け回ります。
その姿が本当にかわいらしくて、思わず涙が出てしまうほどです。
この2つの団体は、私が毎年欠かさず見ているお気に入り。
弘前ねぷたまつりを訪れる際には、ぜひチェックしてみてくださいね。