新OSで買い替え必要!?AppleシリコンとIntel Mac【ちょっとマニアックなAppleの話】
Appleで採用していたCPU(簡潔に言うと、パソコンの脳みそ)が過去に2つあった事をご存じですか?
それは、AppleシリコンとIntel Mac。
2020年まで、AppleはインテルのCPUを搭載していましたが、2020年以降はAppleが自社開発したApple Silicon(Appleシリコン)チップ搭載のMacへ移行したため、現在では生産されていません。
(プロセッサを覗くと、どちらのMacかわかります)
2025年秋登場の「macOS Tahoe」がIntel Mac向けのOSの最終バージョンとなるようです。そのため、AppleのAppleシリコンへの移行に伴い、インテルMacのサポートは徐々に終了しています。2028年秋まではセキュリティアップデートが提供されるため、当面使用には問題ありませんが、技術の進化に合わせた使い続けるにはAppleシリコン搭載モデルが推奨されています。
さて、Intel Macがあった理由ですが、当時Appleが採用していたCPUがMotorola製プロセッサ。その後はIBMと共同開発した「PowerPC」。時が流れ、2000年代に入るとPowerPCの性能向上が鈍化し、消費電力の問題が顕在化します。
高性能で省電力性に優れたプロセッサを製造していたIntelと提携し、2006年よりIntel製CPUをMacに採用しました。この移行により、Macの性能は大幅に向上し、Windows PCとの互換性も高まりました。
しかしAppleはIntel製CPUに依存する状態を解消し、よりMacのハードウェアとソフトウェアを統合した製品を開発するために、自社製チップの開発を密かに進めており、iPhoneやiPad向けに開発していたArmベースの高性能・低消費電力なチップの技術が成熟した為、2020年からMacへの「Appleシリコン」の搭載が始まりました。
現在ではAppleシリコン搭載Macが主流となり、Intel Macの製造は終了しています。
Appleの技術的な過渡期を支えた歴史的な製品として、今もIntel Macは存在しています。