コラム@パッション

クマ出没、身近な脅威に ― 弘前市でも相次ぐ目撃情報

近年、全国各地でクマの目撃情報や人への被害が相次ぎ、毎日のようにニュースで取り上げられています。

パッションのある弘前市でも例外ではなく、クマの出没が相次ぎ、市民生活に影響を及ぼしています。

 

8月末には、商業施設にほど近い市街地周辺でも目撃され、「もう山の中だけの話ではない」と危機感を覚える市民も少なくありません。

安心して外を歩くことすら難しい状況が現実のものとなりつつあります。

 

こうした状況を受け、弘前市では対策として8月末から「大森勝山遺跡」や無料キャンプ場の使用を禁止。

さらに9月からは、動物広場やキャンプ場を備えた「弥生いこいの広場」を今期の営業終了とする決断に至りました。

例年であれば11月上旬まで開園している施設ですが、今季はおよそ2か月早い閉園となり、異例の対応であることが分かります。

 

背景には、クマの生息域拡大やエサ不足、気候変動による自然環境の変化があるとも言われています。

人と野生動物との距離が急速に縮まる中で、私たち一人ひとりに「身近なリスク」としての意識が求められているのかもしれません。

 

 

もしクマに遭遇したら?

万が一、クマに遭遇した場合は次の点に注意しましょう。

●慌てて走らないこと
 走ると本能的に追いかけてくる可能性があります。

●背中を見せず、静かに距離をとること
 クマを刺激しないように、ゆっくりと後ずさりしましょう。

●大声や物音で自分の存在を知らせる
 遭遇前の予防策として、山道などでは鈴やラジオを活用するのも有効です。

●子グマに近づかない
 近くに母クマがいる可能性が高く、非常に危険です。

 

「自分には関係ない」と思わず、身近なリスクとして備えておくことが、安心して生活するために欠かせませんね。

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