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iPad誕生の裏にあった“反発”

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いまやビジネスにも教育にも欠かせない存在となった「iPad」。
誕生から今年で15年が経ちました。
実は初代iPad、あの「iPhone」よりも先に構想されていたことをご存じでしょうか。
Appleの革新は、意外なきっかけから動き出していたのです。

 

■ “ある会話”が火をつけた

当時、ある企業の関係者が「タブレット端末とスタイラスペンでノートPCの世界を変革する」と語ったそうです。
その言葉に、Appleの創業者スティーブ・ジョブズ氏は強い反発を覚えたといわれています。

「本当のタブレットとはこういうものだ、と見せつけてやろう」
そんな思いから、タブレット開発の構想が一気に動き出しました。

スタイラスを嫌い、指での操作を理想としたジョブズ氏は、タッチスクリーン技術を搭載したタブレット端末の開発
グループを立ち上げました。
試作が進む中で、携帯電話サイズのデモ機を目にしたジョブズ氏は「まったく新しい
携帯端末ができるのではないか」と方向転換を決断。
この判断が、のちにiPhoneの誕生につながりました。

もともとタブレット開発として始まったプロジェクトが、結果的にモバイルデバイスの転換点を生み出す契機となったのです。

 

 

■ タブレット、再び

こうして2007年、初代iPhoneが世界に登場。
そして3年後──、再び温められていた“タブレット”が形になり、2010年に初代iPadが発表されました。

iPhoneで培われたUIや操作性を受け継ぎながら、iPadは「読む」「見る」「描く」といった新しい体験を広げていきました。
つまり、iPadの誕生は“iPhoneの成功の上に咲いたもうひとつの花”だったのです。

 

■ イノベーションは「違和感」から生まれる

Appleの歴史を振り返ると、革新の始まりはいつも「違和感」や「反発」から。
誰かのひと言に反応し、「もっと良いものを作ろう」と動いた結果が、世界を変えました。

わたしたちの仕事でも同じかもしれません。
“なぜこうなっているのか?”と感じた瞬間こそ、次のアイデアの種が眠っているかもしれませんね。

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