世界最長の海底トンネル
2024.08.14
青森県には本州と北海道を結ぶ世界最長の海底トンネルがあります。
その名も「青函トンネル」
青森県民は旅行で函館に行く機会も多く、一度は利用したことがあるという人も多いです。
今日は本州と北海道を結ぶ「青函トンネル」についておつたえします。
①世界最長の海底トンネル
青函トンネルは全長53.85キロメートル。津軽海峡の海底役100メートルの地中を穿ち、構想から完成までは約40年の
歳月がかかっています。構想の段階から、新幹線が通ることを前提として作られており、2016年3月に北海道新幹線が
開業した際は大きな話題になりました。
②どちらが入り口でどちらが出口?
トンネルの入り口と出口の判別方法は、勾配が低い方が入り口となるそうです。これは工事中の排水の為で、堀り始めた側が勾配が低く、堀り終わりが高くなるのが一般的です。
青函トンネルに関して調べてみましたが、青森・北海道両側から掘り進めていること、また、青函トンネルを始めとする海底トンネルの場合には、W字型の構造となっているため、青函トンネルはどちら側が入り口で、どちら側が出口なのか?という明確な答えはありませんでした。ただ、青森県今別町に青函トンネル入り口広場という公園があり、北海道新幹線が青函トンネルを出入りする様子を間近で見ることができます。
③海底に存在した駅
吉岡海底駅・・・青函トンネル非常時の避難所等の役割やトンネル維持のための保線基地として、北海道側に設置された海底駅。世界一低い駅。過去に吉岡海底駅と、函館駅を結ぶドラえもん列車(ドラえもんのラッピングが列車に施されています)が運行されており、大変人気がありました。
竜飛海底駅・・・青函トンネル非常時の避難所等の役割やトンネル維持のための保線基地として、青森県側に設置された海底駅。
どちらも旅客営業が行われていましたが、平成26年3月14日をもって廃止となりました。
現在は駅ではなく、「定点」という呼称になっています。
両定点とも1317段の階段が設けられており、トンネル内からの脱出はケーブルカーか、階段(25分程度)を使用するそうです。
④管理はJR北海道
新青森駅から以北はJR北海道の管轄になっており、青函トンネルの管轄はJR北海道が担っています。年間40億前後ともいわれる維持管理費。
2/3は国の補助金、残りをJR北海道が負担しています。海底にあるという以上、他のトンネルよりも維持管理費は高くなってしまいます。
⑤生活に欠かせない大動脈の役割
青函トンネルは人の移動もさることながら、貨物列車も通貨するため、物流においても重要な役割を果たしています。
通信ケーブルや送電線も通っており、人々の生活に欠かせない大動脈となっています。
いかがでしたか?
今日は青函トンネルについてお伝えしました。
日本の技術力の高さには、本当に驚かされます。
新幹線をご利用の際は、北海道まで足を延ばしてみるのもいいかもしれません。