初代Macを彩った伝説のデザイナー
今回は初代Macintoshのアイコンを生み出し、その後のGUIデザインに大きな影響を与えたデザイナー
スーザン・ケア氏についてご紹介します。
◆スーザン・ケアの手掛けた魅力◆
初代Macintoshが登場した80年代初頭、GUIのデザインを担当したのがスーザン・ケア氏で彼女が手掛けたアイコンは非常に魅力的でした。
実に18年間もMac起動時に登場した「ハッピーマック」
フリーズやエラーを意味する「爆弾」
不要なファイルなどを消去する「ゴミ箱」といったアイコンはフレンドリーで親しみやすいものばかりでした。
ケア氏はアイコンをシンプルで普遍的なものにすることで、誰もが自分自身を投影できる存在になると述べています。
また、Macのコマンドキーには当初Appleロゴが印刷されていましたが、
それを見たジョブズが「Appleが多すぎる」ということで、ケアが別案として
北欧の史跡などを示す交通標識に使われる「⌘」のアイコンを導入しました。
この「⌘」マークは後にコマンドキーの標準的な表記となりました。
◆NeXTからWindowsへの足跡◆
スーザン・ケア氏は後にAppleを退社し、ジョブズがスタートさせた
NeXTのグラフィック・デザイナーとしても活躍しました。
IBMやマイクロソフトとの仕事も行い、Windows 3.0のゲーム「ソリティア」のカードデッキなどにも
彼女のデザインが残っています。
興味深いことに、あの有名などーもくんアイコンにもケア氏の作品があるという噂も?
彼女のデザインは、今日のデジタル世界においても色褪せることのない影響を与えているのではないでしょうか?
それでは次号もお楽しみに!