青森のお盆の風景 迎え火と送り火

青森県、特に津軽地方のお盆ならではの少し珍しい風習をご紹介します。
お盆は、ご先祖さまや故人の霊をお迎えして、家族と一緒に過ごす大切な期間です。
地域によってお墓参りや盆踊りなど色々な風習がありますが、
弘前ではお盆入りの13日から20日(20日盆)まで、家の前で毎晩火を焚く習慣があります。
これは「迎え火」と「送り火」といって、火を焚いてご先祖さまをお迎えし、
また火を焚いてお見送りするという、昔からの大切な風景です。
この時期、夜になると家の前で火を焚いている光景をよく見かけます。
ちなみに、スーパーやホームセンターではお盆用の細めの薪が山積みで売られており、
地域の人々が準備している様子からも、お盆の風景を感じることができます。
一年に一度、ご先祖さまや故人を思い、感謝の気持ちを伝える時間は、
慌ただしい毎日の中で心を整える良い機会かもしれません。
忙しい方も、今年のお盆は少しだけ、そんな時間をつくってみてはいかがでしょうか。