複雑な製品ほど、人はマニュアルを読まない!?言語化の大切さ
みなさんは新製品を買った時、取扱説明書を読みますか?
私はあまり読まない派です。
2018年のイグノーベル賞(イグノーベル賞とは、人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究を対象にしたノーベル賞のパロディ)で、
「複雑な製品を使うときに多くの人が取扱説明書を読んでいないという発見」という研究論文が文学賞を受賞しました。
クイーンズランド工科大学のアレサ・ブラックラー教授らの研究チームは、2001~2007年の7年間にわたり、合計で170人の被験者に対し「製品と機能の習熟度」に関するアンケートを採るという調査を実施しました。マニュアルを精読して製品の機能をマスターしていたのは全体の25%にも満たないことが判明しました。また、学歴が高いほどマニュアルを読まない傾向があることも判明しています。
高学歴な人がマニュアルを読まない理由ですが、研究チームは、「マニュアルがなくても使いこなせるという自信を持っているのではないか」と推測しています。また、「教育水準が高い人は必要な機能のみを取捨選択している可能性もある」とのこと。
このことから、普段の日常生活に当てはめて考えてみました。
仕事のやり取りなどで齟齬が起こる原因ですが、当たり前にできてしまうことを言語化するとういうのは比較的ハードルの高い事のようです。
その手間をかえけたくないという感覚が無意識のうちに働いてしまい、省いてしまう。
かといって書類に書いたからと言って、上記の研究結果から考えると、全ての人が目を通すとは限らないわけです。
なので、できるだけどとう伝えたらわかりやすいのだろうか?
ということを念頭に置きながら、実際言葉で伝えるほうが、伝わるかもしれません。
生成AIに何かを作ってもらいたい時、自分のイメージを言語化できれば、より思い描いていたものに近いものが完成します。
部下に、仕事でやってほしいことを詳細に伝えることと、何だか似ている気がします。
生成AIの登場で、便利にはなりましたが、言語化する能力というのは、今後更に必須スキルとなっていくのではないでしょうか?