なぜAppleの2代目ロゴはレインボーカラーだったのか?
現在のAppleのロゴはシンプルでスタイリッシュ、そして洗練された印象を与えますが、
かつて使用されていた「6色レインボーのロゴ」も強い印象を持っている方も多いのではないでしょうか?
このカラフルなロゴは、創業者のスティーブ・ジョブズが自らカラーを指定したものだと言われています。
ではこのカラフルなロゴには、どんな意味が込められているのでしょう?
初のカラーディスプレイをアピール
2代目ロゴが導入された1977年当時、AppleはApple IIという初期のパーソナルコンピュータを発売されました。
Apple IIはカラーディスプレイが使える数少ないコンピュータの一つだったため、レインボーカラーのロゴは
「カラフルで革新的なテクノロジー」を象徴するデザインとして作られたと言われています。
鮮やかな色使いは、新しい時代の到来を感じさせ、Appleが提供する革新技術を象徴するのにぴったりなデザインでした。
楽しさと革新を表現
ジョブズは、Appleを単なるコンピュータメーカーとしてではなく、革新と楽しさを提供するブランドとして
位置付けたかったのではないでしょうか。
カラフルなロゴは、そのポジティブで前向きなメッセージを視覚的に表現したものと言えるでしょう。
国によって異なる「虹の色」
面白いことに、虹の色は国や文化によって認識が違うのはご存知でしょうか。
例えば、日本では虹は7色(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)として表現されますが、アメリカやイギリスでは6色が一般的です。
また、ドイツやメキシコでは5色の虹として認識されることも。
色の見方やその区分けは文化により異なるため、Appleの6色ロゴが持つ意味も国によって少しずつ違うかもしれませんね。
Appleの6色レインボーロゴは、単なるデザインではなく、当時の時代背景やAppleのビジョンを反映させた象徴的な要素でした。
今ではシンプルなシルエットに変わったロゴですが、このカラフルなロゴは、Appleの革新性と楽しさ、
そして人々の生活を豊かにするというメッセージをしっかりと伝えていたのです。