一年でいちばん昼が長い日。でも夏至って、ちょっと不遇?

もうすぐ「夏至(げし)」という節気を迎えますね。
夏至とは、一年でいちばん昼が長い日――と聞くと、なんだか特別感があります。
でも実は、「冬至」と比べるとちょっと影が薄い存在かもしれません。
というのも、冬至には「ゆず湯」や「かぼちゃを食べる」といった風習がありますが、
夏至にはこれといった風習がない気がします。
「え、夏至って……何するの?」と思った方も多いのでは?(笑)
その理由のひとつは、夏至の時期がちょうど梅雨の真っ最中ということ。
せっかく昼が長くても、雨や曇りであまり実感が湧きません。
また、一説にはこの時期が農作業の繁忙期にあたるため、
特別な行事や風習が定着しにくかったとも言われています。
ちなみに太陽の存在感がちょっと薄れがちなこの時期、
北欧では「ミッドサマー」と呼ばれる夏至祭が盛大に行われます。
日照時間が短い地域ならではの、“太陽ありがとう”イベントですね。
……日本にもあったらいいのに、ちょっとした夏至のお祭り。
ということで今回は、そんな夏至についてお届けしました。
今年の夏至は、6月21日ごろ。
「今日は昼が長い日だな」と、ふと空を見上げてみるのもいいかもしれません